おろし

おろし
I
おろし【下ろし・卸し】
〔動詞「おろす(降・下)」の連用形から〕
(1)おろすこと。 多く他の名詞に付いて用いる。

「雪~」「積み~」「上げ~」

(2)(多く「卸し」と書く)(ア)(大根・わさびなどを)すりくずすこと。 また, すりくずした物。 「大根~」(イ)「おろし金(ガネ)」の略。
(3)(「卸し」とも書く)魚の身を背骨に沿ってたてに切り取ること。

「アジの三枚~」

(4)
品物を新しく使い始めること。

「仕立て~の洋服」

(5)邦楽用語。 (ア)能の囃子(ハヤシ)の手組の一。 頭組から地へ移るために打つ打楽器の手組。 (イ)能の舞事で, 笛が地のなかで特殊な譜を吹く部分。 (ウ)長唄囃子の一。 登場人物が駆け出す場合や, 立ち回りの見得のきまりなどに用いる。
(6)神仏に供えてあったのを下げたもの。 また, 貴人の食物の残りや, 使っていた物のおさがり。

「大饗の~をば, 其殿の侍共なん食(クライ)ける/今昔26」

II
おろし【卸(し)】
〔「おろし(下)」と同源〕
問屋が商品を小売業者に売り渡すこと。 おろしうり。
III
おろし【颪】
〔「おろし(下)」と同源〕
山など高いところから吹きおろしてくる風。

「赤城~」


Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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